どこまでを「常識」というかは、年齢や立場、生活地域や時代などによって大きく異なります。
初めてこの業界に入った時、「私立併願」というシステムが理解できませんでした。私の生まれ育った長野県には、私立高校そのものがほとんどありません。そのため、公立高校が不合格になったら浪人するしかありませんでした。
関東の常識
公立高校が不合格になっても私立高校に進学できる
地方の常識
公立高校が不合格になったら一浪して再受験する
生活スタイルや制度以上に、学習面で「常識」の範囲を決めるのはとても難しいことです。例えば小学校では
- アルファベット大文字・小文字やローマ字
- 約600語~800語の単語
- 小数や分数の四則計算
- 円の面積
- 割合の計算
- 顕微鏡の使い方
- 植物の光合成
- 都道府県や県庁所在地
などの学習をしています。だからと言って
上記内容を、小学校卒業時に理解・暗記をしていることは常識
と言われると、ちょっと厳しい表現に感じます。しかしこれならどうでしょうか。
中学校の試験は、上記内容を「前提」として作られている
これならば、「まぁそうだよね」と思えそうな気がします。実際、多くの小学生は、小学校内容を理解・暗記しないまま卒業を迎えています。塾内で数回行われた「小学ぜんけん模試」を見てみると、「都道府県県や庁所在地を知らない」生徒が大勢いることがわかります。
今年は教科書改訂の年です。新しい教科書を使った初めての試験が終了いたしました。今まで小学校の学習内容が前提になっていたのは算数です。小5小6の小数・分数の四則計算などができなければ、数学に太刀打ちすることはできません。新しい教科書や試験を見てみると、「小学校で学習している内容がある程度理解できている前提」になっています。
例えば社会。中学校の教科書では、47都道府県、県庁所在地、著名な河川や山脈、国の場所などを、「ある程度暗記していますよね」という前提を感じます。英語や社会も、きちんと暗記していかないと中学校の試験で苦戦しそうです。ただ、この流れそのものはおかしいことではありません。小学校で学習した内容を踏まえて中学校の学習が行われることは当然です。
夏期講習期間で、「小6オプション社会〜中学校への基本暗記」を行います。主な目的は以下の通りです。
- 47都道府県と県庁所在地の場所がわかり漢字で書くことができる
- 著名な平野、河川、山脈などがわかり漢字で書くことができる
- 世界地図や地球儀で、どこにどの国があるかわかる
- 赤道、緯度、経度の概念がわかる
すべて小学校で学習しているのですが、きちんと徹底して暗記することは大変です。今回のオプション講座のみで上記目標をすべてクリアすることは難しいでしょう。次の季節講習(冬期講習)時に、再度復習を行う予定でいます。
日程(カレンダーをご確認ください)
- 7月27日(火)16:00~17:00
- 7月30日(金)16:00~17:00
- 8月4日(水)16:00~17:00
- 8月7日(土)16:00~17:00
- 8月16日(月)16:00~17:00
- 8月21日(土)16:00~17:00
費用
授業料11,000円(税込)
教材費1,100円前後(税込)→使用教材は未定です。目安としてお考えください。
オプション講座のため、必修ではありません。現小6のご家庭には直接連絡いたします。次の小学ぜんけん模試は8月22日(日)です。ここでの学習成果が、1問でも出せるといいと思います。
ただ、今回のオプション内容は「試験のため」と割り切って良いかどうか微妙です。ある程度の年齢になったら、「主要な国の場所」「緯度や経度の概念」は理解していることは「常識」になってしまいます。「ググればわかる」時代です。闇雲に暗記をするのは確かに非効率かもしれません。しかし「知識のない人間」よりも「知識のある人間」の方が圧倒的に高い制度で検索できるような気もします。