2021年2月17日より、学年末試験が始まります。ここでは、試験範囲を見ながら、だいたいの傾向を「未来予想図」としてお話しいたします。
英語
- 主な範囲:不定詞、助動詞must、比較、目的語を2つ取る動詞、イコールを表す動詞、教科書ユニット6〜スキットタイム4
- 予想される傾向・難易度
範囲も広く、前回と同じように難易度の高い試験になるでしょう。多くの生徒が苦戦する不定詞も引き続き範囲に入っています。
文法に関して、まず得点源となるのは助動詞must、目的語を2つ取る動詞、イコールを表す動詞です。これらの文法はほぼ単語の単純暗記で、暗記後に三単現や過去形に気をつけながら練習をすれば、多くの生徒はできるようになります。試験のメインとなる比較は、比較級、最上級、原級のそれぞれの形をきちんと暗記した上で、ある程度の量の練習を積むことが必要です。暗記だけでは対応しきれません。学校のワークや必修テキストで繰り返し「問題を解いて練習」をしましょう。
前回同様、今回の試験も単語熟語、英文の「記述がとても多い試験」となる可能性があります。英作文の問題は難易度が高いはずです。そうなると、単純暗記で得点できる単語熟語を落とすわけにはいきません。単語熟語の暗記は最優先で取り組みましょう。
数学
- 主な範囲:三角形と平行四辺形の証明、確率
- 予想される傾向・難易度
基本的な問題でも、全く理解できない生徒がある一定数出てしまいます。苦手な生徒にとっては、厳しい試験になりそうです。まずは、「定理・定義の暗記」をきちんとすることからです。教科書に書かれている表現と全く同じように暗記しましょう。そのあとは、教科書レベルの証明をたくさん書くといいと思います。「理解よりも暗記」で進めることは必ずしも悪いわけではありません。証明だけでなく、図形の性質を利用した角度計算、等積変形なども必ず出題されます。ここは得点源になりそうです。
確率は全てが試験範囲ではありません。きちんと樹形図や表を書いて数えることができれば問題ないでしょう。
前回の試験では、一次関数が出題され厳しい試験になりました。前回よりも手をつけやすい試験になりますが、易しい試験ではありません。確実に得点できる角度計算や確率を落とさないようにしましょう。
国語
- 主な範囲扇の的(古文)、徒然草(古文)、漢詩の風景(漢文)、君は「最後の晩餐」を知っているか(説明文)、敬語、用言の活用、漢字
- 予想される傾向・難易度
扇の的、徒然草、漢詩の風景、そして漢字は得点源です。これらの単元はその場で考えて解くという種類の問題ではありません。暗記です。琵琶法師、兼好法師、孟浩然や杜甫や李白を漢字で書けるように練習する、和漢混淆文や随筆や七五調といった語句、擬音語や対句や係り結びといった表現技法を暗記するなど、事前にきちんと準備さえすれば読解が苦手な生徒でも高得点を取ることが可能です。古典単語の暗記(「心うく覚えて=残念なことに思われて」など)には単語カードをお勧めします。
『君は「最後の晩餐」を知っているか』は読解の問題とはいえ、事前に国語の学習を解けば、どの部分が出題されるか、どのように問われるかがある程度わかります。また、国語の学習から問題も答えも全く同じものが出題されることはよくあります。国語の学習は真っ当に解いて、間違い直しをしましょう。
敬語や用言の活用は暗記をした上で、ある程度の量の練習が必須となります。
理科
- 主な単元:オームの法則・発熱量の計算、高気圧低気圧、前線など
- 予想される傾向・難易度
電流の単元
計算問題が出題されます。オームの法則・発熱量の計算は、まず公式の暗記が必要です。練習するときは、やや面倒でも単位を書いて計算することをお勧めします。また、「電熱線の発熱量」の実験が例年出題されます。例えば「10Ωと20Ωの抵抗を直列につないだ場合」「10Ωと20Ωの抵抗を並列につないだ場合」を比較するような問題です。細かい数字の計算も大切ですが、直列と並列の違いを理解することが大切です。教科書右下に「ワット数の異なる3つの電球を並列につなげた図」があります。小さい図ですが、非常に重要です。何度も読んで、きちんと頭に入れておきましょう。
天気の単元
「高気圧・低気圧の違い」「停滞前線→温暖前線と寒冷前線→閉塞前線の流れ」「温帯低気圧の断面図」は必須の暗記事項です。何度も図を書いて練習しておきましょう。「4種類の前線」から「日本の四季」は、一つの流れになっています。気団の性質を確認し、それぞれの季節の天気図の特徴を細かく見ていく必要があります。飽和水蒸気量の計算も試験範囲となっています。メイン単元ではないと思いますが、出題されるとやや難しい問題になります。
電流の単元は、計算問題もあり、やや理解が難しい単元です。少し難度の高い問題が出題されそうです。天気の単元は、情報量が多いですが、難問ではありません。教科書の図を繰り返し見ましょう。ここは努力すれば高得点が期待できます。
社会
- 主な範囲歴史分野:江戸時代地理分野:北海道地方、地形図の使い方時事問題
- 予想される傾向・難易度
歴史分野
江戸時代は非常に長く、暗記すべき語句も多いです。江戸時代の構造を図表化したものや年表を使って、視覚的に流れを把握した上で暗記をすると効果的です。西暦の暗記は単語カードを活用することをお勧めします。おそらく試験の難易度は前回と変わらず、教科書の太字レベルの基礎的な語句を問う問題がほとんどでしょう。広く浅くという感じです。記述問題も、「親藩/譜代大名/外様大名の配置」、「参勤交代の目的」や「江戸幕府は何故キリスト教を取りしまったか(理由2つ)」など、毎年問われているような基本的な知識をきちんと暗記していけば十分対応できます。重要語句の漢字練習は必ずしましょう。
地理分野
北海道地方は暗記事項も少なくシンプルです。地名や自然環境の名称暗記は必須です。暗記をしたら、必ず必修テキストや学校ワークで「手を動かして」解く練習をしましょう。いざ書いてみると漢字が書けないということはよくあります。地図記号は数も少なく、暗記も簡単なので得点源です。
時事問題は100点満点中5点前後です。(膨大な量の何が出るかわからない)時事問題に時間をかけるなら、その時間を教科書の重要語句の暗記に費やした方が成果に繋がると思います。前日に「時事問題解説」プリントを確認する程度で十分でしょう。