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百人一首 暗記帳
クイズに答えて百人一首を覚えよう!
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百人一首をおぼえよう!
さて、百人一首の「競技かるた」を見たことがありますか? 読み手が歌の最初の一音を読んだ瞬間に「バシッ!」と札を取る姿は、圧巻ですよね。
「なぜ、あんなに速く札が取れるの?」
「100首すべてを完璧に記憶しているの?」
その秘密こそが、今回ご紹介する「決まり字(きまりじ)」です。
これを理解すれば、暗記の効率が格段に上がり、当塾の「百人一首暗記webアプリ」での学習も、もっと楽しくなりますよ!
1. 「決まり字」とは?
決まり字とは、簡単に言えば「そこまで読まれれば、どの札(下の句)か確定する部分」のことです。
百人一首のかるたは、読み手が「上の句(5・7・5)」を読み、取る人が「下の句(7・7)」が書かれた札を探します。
例えば、「あ」から始まる歌は、百人一首の中に複数あります。
- あしびきの…
- あけぬれば…
- あわじしま…
この時点では、どの札を取ればいいか分かりません。
しかし、もし「あわ」まで読まれたらどうでしょう?
「あわ」から始まる歌は、「淡路島(あわじしま) かよふ千鳥の…」の1首しかありません。
つまり、この歌の「決まり字」は「あわ」の二文字、ということになります。
(※厳密には「あわぢ」ですが、ここでは分かりやすさを優先します)
競技かるたの達人たちは、100首すべての「決まり字」を完璧に記憶しています。だから、読み手が決まり字を読み終えた瞬間に、迷わず札に飛びつけるのです。
2. なぜ「決まり字」を覚えるの?
中学生の皆さんにとって、決まり字を覚えるメリットは2つあります。
1. 暗記の負担が減る!
100首すべての歌(5・7・5・7・7)を丸暗記するのは大変です。しかし、「決まり字」と「下の句」のセットで覚えれば、最小限の努力で札を特定できるようになります。
(例:「あわ」と来たら「いくよねざめ」の札を取る、と覚える)
2. テスト対策・かるた大会で有利!
学校のかるた大会はもちろん、国語のテストで「上の句に合う下の句を選びなさい」といった問題が出たときも、決まり字を知っていれば素早く解答できます。
3. 「決まり字」の種類を徹底解説!
決まり字は、何文字目で札が確定するかによって、グループ分けされています。
まずは、最もラッキーな「一字決まり」から覚えましょう!
① 一字決まり(7首)
最初の1文字を聞いただけで札が確定する、最強の札です。
たった7首しかないので、これは必ず覚えましょう。
- む(村雨の…)
- す(住の江の…)
- め(めぐりあひて…)
- ふ(吹くからに…)
- さ(さびしさに…)
- ほ(ほととぎす…)
- せ(瀬をはやみ…)
覚え方のコツ(ゴロ合わせ)
「むすめふさほせ」 (娘、房、干せ!=「娘さん、そのフサフサしたものを干しなさい!」といったイメージ)この7文字から始まったら、他の歌は気にせず、対応する札を取りに行けます!
② 二字決まり(42首)
最初の2文字を聞けば札が確定する歌です。
(例:「う」から始まる歌は2首ありますが、「うか(浮かりける…)」と「うら(恨みわび…)」で区別がつきます)
このグループが最も多く、42首あります。
③ 三字決まり(38首)
最初の3文字を聞けば札が確定する歌です。
(例:「あ」から始まる歌は3首ありますが、「あし(あしびきの…)」「あけ(明けぬれば…)」「あわ(淡路島…)」で区別がつきます)
④ 四字決まり(6首)
(例:「みかか(みかきもり…)」「みかの(みかの原…)」など)
⑤ 五字決まり(2首)
(「わたのはら こ(わたの原 こぎいでてみれば…)」「わたのはら や(わたの原 八十島かけて…)」)
⑥ 六字決まり(5首)
最後まで聞かないと区別がつかない、お手つきしやすい札です。これらは「大山札(おおやまふだ)」と呼ばれます。
(例:「あきか(秋風に…)」と「あきの(秋の田の…)」、「はるす(春過ぎて…)」と「はるの(春の夜の…)」など)
4. どうやって覚えるのが効率的?
100首を順番に覚えるのではなく、「決まり字」を意識してグループごとに覚えるのが最強の近道です。
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ステップ1:
まずは「一字決まり(むすめふさほせ)」の7首を完璧にします。 -
ステップ2:
次に、数が多い「二字決まり」「三字決まり」の歌を、決まり字と下の句のセットで覚えていきます。 -
ステップ3:
最後に、「大山札」などの紛らわしい歌を重点的に練習します。