田奈中学校の前期期末試験の日程が1週間ずれました。また、分散登校による授業時間短縮の影響で、試験範囲も短縮されました。子供たちは喜んでいますが、果たしてこれは生徒にとって有利なことなのでしょうか。今回はこの件についてメリットとデメリットを紹介いたします。ちょっとした事件かもしれません。
1週間後になるメリット・デメリット
【メリット】
準備期間が増える
単純に勉強時間を確保することができます。そのため、練習不足だった科目に手をつけたり、技能科目に時間をかけたりすることができます。同じ問題を繰り返し練習したり、単語を何度も書いたりと、時間確保には大きなメリットがあります。
【デメリット1】
集中力がもたない
夏期講習後半から、試験日程に合わせてカリキュラムを組んできました。試験日程が後ろにずれることにより、集中し続ける時間が長くなります。そのため、同じ内容の反復が増え、「できるようになったわけじゃ無いけど飽きてきた・・・」という感情が芽生えやすくなります。
【デメリット2】
優秀生が退屈
勉強のできる生徒にとっては、間延びと感じることになります。反復練習は重要ですが、一部の生徒にとって同じ内容を繰り返すのは退屈で苦痛なことです
【デメリット3】
後期中間テストの準備期間が短くなる
次の後期中間テストは、11月15日(月)〜11月17日(水)の予定です。そのため、1週間ほど準備期間が短くなります。特に各学年、英語と数学は難度の上がるテストです。そこで準備期間が短くなるのは大きなデメリットといえます。
範囲短縮のメリット・デメリット
【メリット】
試験範囲が短い
範囲が短くなります。そのままですが、狭い方が勉強そのものは楽になる可能性があります。
【デメリット1】
細かいことが試験に出る可能性が高まる
試験範囲が短くなった場合、密度が濃くなる場合があります。より細かい内容や応用問題が出題される可能性もあります。
【デメリット2】
3月までに教科書内容が終了しなくなる
このペースで学習を進めると、2月までに教科書内容が終わらないかもしれません。終わらせるためにはハイペースで授業を進めていかなくてはいけません。試験後の授業ペースに注意が必要です。
対応方法と考え方
では実際にどのように行動したら良いのでしょうか。これは生徒の学力によって変わってきます。
【定期テストで困っていない生徒】
今まで以上に技能科目の勉強をする
試験外の勉強をする
5教科が仕上がっているのであれば、技能科目に力を入れ、より高い内申点を目指しましょう。
また、前学年や4月〜7月の内容の復習も効果的です。前回の試験範囲の問題がポロリと出題されることもあるからです。
ゆとりがあるのであれば、次の試験内容の勉強をするのもアリです。
【それ以外の生徒】
(月並みなアドバイスですが)残された時間、精一杯やる
当然のことですが、1週間時間があってもやるべきことに変わりはありませんし、状況を一変させるようなスペシャルな方法もありません。
先のことは先のこととして、まずは目の前のテストに向かいましょう。まだ時間はあります。その時間内にできるようになりそうなことを探し、それにきちんと取り組みましょう。
試験日程がずれ、試験範囲が短くなるのは、メリットばかりではありません。先を見通すと、長期的にデメリットもあります。試験終了後、できるだけ早く次の試験に向けて頭を切り替える方が良さそうです。